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仮住まい

hirayamakunのゲーム専用blog

哀しみがそして始まる ゲーム篇

ゲーム

ご無沙汰しておりますが、PS4が手元に来るまでは格闘ゲームはお預けである。忙しい日々が続いており、最近になってようやく落ち着きはしたのだが、どうしてもゲームへのモチベーションが湧かない。そんなある日、突然『新世紀エヴァンゲリオン』のゲームが目に入り、中古で購入した『エヴァと愉快な仲間たち』をきっかけに色々と買っては触ったり、動画サイトを巡回して内容を思い出したりしていた。エヴァゲーそのものについての思い入れなどはこちらに書いているので、ここでは実際に触ったエヴァゲーの感想を残しておこうと思う。エヴァゲーのレビューは数多く存在するが、大手のこちらを貼っておく。書かれていることは信頼に値するもので、要するにやらなくても良いゲーム揃いなのだ。


鋼鉄のガールフレンド
自分が触った最初のエヴァゲー。もともとはWindows95でリリースされたもので、当時としては破格のスペックを要求したことでも有名だったそうだ。放映当初はセガがスポンサーだったので、サターンだけでリリースされていたエヴァゲーだったが、本作からガイナックスが開発・販売ともに行なうようになったので、プレイステーションとSS両方で展開するようになった。肝心のゲームだが、評価のしようがない紙芝居とローディングが長すぎるアドベンチャーパートのおかげで大変厳しい。もちろん当時を考えても、である。動画サイトでまとめられたものを見ていると、立派な作品に見えてしまうのだから恐ろしい。ブレイク前に作られたものだからか、設定があやふやな場面も多く、二人称がブレブレになっているのが目立つ。ガイナックス内で作画を手掛けているためか、後に『グレンラガン』などを手掛けることになる今石洋之氏の仕事と思われるものが確認できる。それも全く意味のないシーンばかりで。

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ストーリーとキャラクターを重視したメディアミックスのお手本のようなタイトルなので拘りすぎるのはお門違いなのだろう。後年にはリメイクと悪名高い『2』が出た。が、記憶には全く残らない。オリジナルキャラクターである霧島マナは後のスピンオフにも登場するなど優遇されているが、存在自体が未だに不鮮明なキャラクターである。パッケージの背景にはモノローグが書かれており、ナルシスティックな彼女の内面が伺えるのだが、本編ではそういう面が関わってこない。設定だけが作られたまま放置され、どうしても半端なキャラクターであった。林原めぐみ氏の演じ分けくらいしか見るところがないだろう。リメイク版ではなぜか髪の色がピンク色になっており、ますます謎である。

エヴァと愉快な仲間たち
ガイナックスのキャラクターが入り乱れる麻雀大会である。二人麻雀なので展開が非常に速く、それ以前に相手の振りから引きまで容赦がない。ゲームを早く終わらせるためか、手牌がある程度揃ってる状態で始まることも多い。麻雀をあまり把握していない自分には厳しいゲームだったが、タカヤノリコとシンジの会話などはスパロボに先駆けたものであった。今一度ガイナックスのキャラクターを総動員して作れば・・・と考えないこともないが、ソーシャルゲームで出そう。PC版はR18指定となっており、つまり脱ぐ。

名探偵エヴァンゲリオン
漫画版とスピンオフがひっそりと続いていた時期、話題になれば良いだろう程度の勢いでブロッコリー製のエヴァゲーが量産された。本作は推理もの、というか『逆転裁判』を何故かパクった異色作。それ以上にシナリオと設定が一新され、使徒が殺人犯である死徒となり学園の平穏を脅かすという設定になっている。恐ろしきはオリジナルキャストによるフルボイスで、エヴァ参号機が虫歯になる、エヴァ量産機が殺人の被害者になる、スイカ畑で加持リョウジが大の字に倒れて死ぬ、生存している設定の葛城博士(ミサトの父親)がウルトラマンになるなど、破綻しまくった光景が描かれることにある。推理ものとして作り直されたはずが、結局エヴァンゲリオンそのものは出るなど、ツッコミどころは枚挙にいとまがない。ゼーレのキール議長がサイバンチョ(逆転裁判)のポジションにいるだけでオチているゲームで、スタッフもここでゲーム部分を放棄した年か思えない内容であった。移動は前時代のアドベンチャーを踏襲したもので苦痛極まりない上に、エヴァンゲリオンに搭乗してのパートは何故入れたか疑問ですらある。本作に限らず、エヴァゲーは殆どが新録ボイスという手のかかりようで、唯一の強みはここであろう。

新世紀エヴァンゲリオン
ニンテンドー64でリリースされたタイトルで、まともに作られている貴重なエヴァゲーである。カセットROM故にアニメーションは入れられなかったようだが、GIFアニメ形式で入れられているのは味がある。「瞬間、心重ねて」ではリズムゲームまで楽しめるなど、試行錯誤が見て取れる。

■シト育成
ワンダースワンでも出ていたエヴァゲー。『ポケモン』や『たまごっち』といった育成ゲームに便乗したものだが、そのバッタモン臭さから『デジモン』といったB級タイトルに限りなく近くなってしまうのはご愛敬。主人公が加持となる貴重なタイトルである。パッケージからゲーム内容まで、売れる要素が何一つないというのは禁句。

碇シンジ育成計画
一瞬だけ触ったPCタイトル。とにかく動作が重いのと、台詞ばかりで眠くなってしまうというあんまりな理由で途中でやめてしまった記憶がある。三つのシナリオから分岐するもので、そのルートとシナリオに伴うボイスの数はエヴァゲー随一。陰鬱なタナトスルート、ハッピーエンドなパトスルート、開き直ったギャグ展開に正直安心してしまうキャンパスルートと分岐するのだが、隠しパラメータなども関わるため、一人で全てのルートを網羅するのは厳しい。スピンオフにしては徹底したディティールの練り具合が他を大きく突き放しており、声優陣の演技も冴えすぎている(特にミサトとカヲル)。
イラストが公式の貞本氏ではなく、米倉けんご氏のものになっているのも特徴。最初は慣れなかったが、これくらい破綻したゲームは異なるタッチの方が良いと思われる。
似たタイトルに「シンジと愉快な仲間たち」というシリーズがあり、これはガイナックスがPCで大量に出していたミニゲーム集である。フリーセルやウノのようなゲームが一本につき一つ収録という強気すぎるシリーズで、要はキャラクターに金を払う類のものであった。

新世紀エヴァンゲリオン2
まともなエヴァゲーを目指して作られたとされるゲーム。多数のシナリオ分岐があり、キャラクターごとのルートが用意されているという細かすぎる仕様である。しかしゲンドウやケンスケのルートは必要だったのだろうか。前者の隠しルートであるシンジとの和解エンドは、新劇場版に疲れてしまった人間には自然な内容である。キャラクターとの会話を図り、友好度などのフラグを重ねていくことで分岐するわけだがPSP版の移植は全体的に遊びやすく改良されているそうなので、まともに遊んでみたい気もする。サード・インパクトがあちこちで起こるシナリオだらけらしいが、そこまで検証する根性は自分にはなかった。
三人称視点でシンジなどのキャラクターを動かせる数少ないタイトルで、3Dで再現されたミサト邸を行き来するのは妙な背徳感すら覚えて新鮮だった。ひたすら寝てはイベントを先送りにしたり、寝ている同居人たちに密着することも可能。

 

他にもゲームボーイカラーで出た麻雀、スマ○ラを模した『バトルオーケストラ』、加持の同僚となってチルドレンらの背後につく『シークレット・オブ・エヴァンゲリオン』、あっという間にサービス終了となったテキスト読み上げアプリケーション『葛城ミサト報道計画』など。総じて心と時間に余裕がないと手を出せない逸品揃いである。版権ゲームは大人の事情というか、作る必要がないのに作られるものの代表である。しかし、そこから『エヴァ』を探し出す旅を私は10年以上前から始めていたのだ、と気付くのであった。恐らくは不幸なことだ。